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23. 僕の復讐

僕(26歳)は独身の、在宅勤務のグラフィック・デザイナーだ。母が父の後を追うように他界し、一人っ子だった僕は親代々の古い家を相続した。家屋にはほとんど価値はないのだが、地の利がよく土地の評価が高かった。だから、相続税と不動産税が大変である。僕としては土地家屋を売って、売りに出ているどっかのアパートでも買って、その一室に管理人として収まる方がよかったのだが、この辺の地域再開発の噂があり、売り急ぐのは得策ではないように思われた。で、あまり快適とは云えない家に住み続けていた。

名古屋の叔母さん(40歳)が泊まりに来た。この叔母さんは、もともと女剣劇の女優だったそうで、今でも女優のオーラがあり、中年女性としては見掛けは美しい方だ。問題は叔母さんの性格だった。女優としてちやほやされたせいか、かなり自分勝手である。引退した今は高利貸しをしていて、とても吝嗇(ケチ)である。叔母さんは放埒な生き方をしていて、母が姉としてよく意見をしていたため、母の存命中はほとんどこの家に寄りつかなかった。急に泊まりに来たというのは、うるさい姉がいなくなったし、ホテル代が節約出来るからである。身内だとたかをくくっているせいか、泊まりに来るのに土産一つ持って来ない。詳しくは知らないが、叔母さんは中小企業相手に、何百万、何千万という金を融資する金貸しだそうだ。ケチでないと金持ちになれないのか、金持ちだからケチなのか、僕にはよく分からない。

「瑞夫ちゃん?」叔母さんが食卓でビールを呑みながら云った。僕が買っておいたビールだが、叔母さんは遠慮なく呑み、その分を自分で補充したりは絶対しない。「この土地、絶対に他人に売っちゃ駄目よ?あたしが買う。あたし、あんたのためにいい値で買うから」
「僕、売る気ないよ。ずっとここで暮らす」僕は心にもないことを云った。ケチな叔母さんが、いくら甥のためとはいえ、相場より高く買ってくれる筈はないからだ。叔母さんも再開発の話を聞いて、一儲けしようと企んでいるに違いない。
「あんたみたいな若い人にこんな古い家、似つかわしくないわ。売り払って都心の2DKかなんか買えばいいじゃない?」と叔母さん。
「僕の仕事はどこでも出来るんだ。都心に行く必要なんかないよ」
「あら、ビールなくなった。まだ冷えたのある?」叔母さんは都合の悪い話は聞かない質である。
「ある…と思うよ」
「取って来て?悪いわね」ちっとも悪いという顔をせずに叔母さんが云った。
僕は渋々席を立って、叔母さんのために冷蔵庫からビール瓶を出した。(何で、おれが大金持ちにビール奢んなきゃなんないわけ?)

僕が食事の後片付けをしていると、風呂場から「瑞夫ちゃーんっ!来てーっ!」と叔母さんが怒鳴った。僕は流しに茶碗や皿を抛り出して、風呂場に素っ飛んで行った。叔母さんが倒れたり、怪我をしたりしたのかと思ったからだ。違った。
「背中流してくれる?」風呂場の中から、ドア越しに叔母さんが云った。
僕はずっこけた。甥を三助代わりに使うつもりか!僕は断る口実を探した。うら若い女が相手ならともかく、40過ぎの叔母さんの背中なんか流したくないからだ。しかし、いい口実はなかった。単に「嫌だ」と断ると、叔母さんとの関係を今後悪化させるだろう。身寄りの多くない僕としては、それは避けたかった。「一寸待ってて?」僕は声をかけて、部屋に行って裸になり、海水パンツ一丁で風呂場に戻った。

風呂場の戸を開けた僕の目に、脂の乗った生白い叔母さんの背中が飛び込んで来た。僕はドキーン!とした。40女の背中って、たるんでシミやイボだのが沢山あって醜悪なものだろうと思っていたからだ。(これなら流してやってもいいか)と思った。
「悪いわね」僕の顔を見もしないで叔母さんが云った。
叔母さんは太ってはいなかったが、皮膚は張っていてすべすべだった。腰は太く大きいが、胴はちゃんとくびれていた。まあ、見られる背中だった。僕は石鹸をつけたタオルで背中を洗い、次にタオルを絞ってごしごし擦った。最後に、湯で背中を流して立ち上がりかけた。
「前も洗って?」叔母さんが低い腰掛けの上でくるりと廻って、僕に向き直った。白く大きなおっぱいがぶるんと揺れた。僕の目の隅を叔母さんの股間の陰毛の薮がよぎった。
「じょ、冗談じゃない!自分で洗えるでしょ?」僕は立ち上がった。
「あんたに洗ってほしいのよ」叔母さんが両手でおっぱいを持ち上げながら云った。
「叔母さん、からかわないでよ!」顔を背けながら僕が云った。
「からかってないわよ。このおっぱいも、おまんこも洗ってほしいのよ」叔母さんが流し目で云った。
「やめて下さいよ!」僕は云い、タオルを投げ捨てて風呂場を出た。
「あははは!」叔母さんが笑った。

僕が寝床に入って枕元の読書灯を消そうとした時、するすると襖が開き、叔母さんが入って来た。叔母さんはそのまま、僕の布団に滑り込んだ。
「叔母さんっ!何ですかっ!」僕はパニックに陥って、掛け布団を剥いだ。すると叔母さんは寝間着の合わせ目を解き、全裸の真っ白い身体を曝け出した。僕は一瞬叔母さんの豊かな乳房に目を走らせてしまったが、すぐ目を逸らした。
「瑞夫ちゃん、おまんこしよ?」叔母さんが云った。
「えーっ?」僕は驚いた。女の、しかも叔母さんの口からそんな言葉が出るとは!「叔母と甥だよ?いけないよ!」と僕。
「叔母と甥だって、母と息子だって、男と女に変わりはないのよ」と叔母さん。「やって!あたし、今夜はむらむらして、おまんこ火照(ほて)ってんだから」
ここまで迫られたら、普通は「ほんじゃ!」と女にのしかかるところだ。据え膳だし、タダだし(まさか甥から金取らねえだろ)。しかし、僕は叔母さんが好きじゃなかった。正直云うと嫌いだった。女は嫌いな男相手でもおまんこする段になると濡れるらしいが、男は相手が好ましいと思わないと立たないように出来てるらしい。僕はその気にならなかった。
「あんた、あたしが恐いの?」叔母さんが僕の身体を押さえつけながら云った。
「べ、別に恐かないよ」僕はもぞもぞしながら云った。どうやってこの場面から逃げるか考えていた。
「だったら、リラックスしなさいよ。若いんだからやりたいでしょ?」
「叔母さんとはやりたくない」僕ははっきり云った。
「んまあっ、この子ったら!」叔母さんは一瞬怯んだが、すぐ態勢を立て直した。「いいわ。やる気にさせちゃうから」

叔母さんは僕の身体に乗っかって来て、乳房を僕の胸に押し付けながら顔を近づけて来た。もと女剣劇の女優の顔が迫って来て、僕の口に吸い付こうとした。僕は犯されかかっている処女のように、顔を背けて叔母さんの唇を避けようとした。叔母さんのぬめぬめした舌が僕の唇を舐め廻し、唇の隙間から僕の口内に侵入して来た。僕と叔母さんの口が密着すると、僕の口の周りがチクチクした。「?」僕はびっくりした。髭だ。叔母さんの髭が当たるのだ。中年女はこわい髭を剃っているらしい。僕はますますげんなりしてしまった。叔母さんは僕のパジャマのズボンとブリーフを一緒に剥ぎ取り、うなだれているペニスを手に取って舐め出した。
「叔母さんっ!」僕はたまげた。母の妹が僕にフェラチオするなんて、母が僕にフェラチオしているのと、そう変わらないじゃないか!しかし、母とセックスしたいなどと思わなかった僕は、叔母さんのフェラチオでも興奮しなかった。叔母さんは焦った。

「あんた、美智子とやりたくないかい?」フェラチオを諦め、僕の顔の上にせり上がって来た叔母さんが云った。美智子ちゃんは叔母さんの娘で、たしか来年成人ぐらいの歳だ。叔母さんがやっていた一座で、現在娘役をつとめている可愛く綺麗な娘である。
「なんで、美智子ちゃんがここに出て来るわけ?」美智子ちゃんは従妹なので、恋愛感情を抱いたことはなかった。
「あたしをイかしてくれたら、美智子とやらせて上げる」叔母さんが云った。
「?」母親が口にする言葉とは思えなかった。「嘘でしょ?」僕が云った。
「嘘じゃないよ。あの子はあたしの云うことは何でも聞く。あんたと寝ろと云ったら、ちゃんと抱かれるよ」と叔母さん。
「信じらんない」僕は美智子ちゃんとのセックスを、頭の中で思い描いた。あんな美人とやれるなんて。
「やりたいんだろ?あの子、可愛いからね」叔母さんが僕のパジャマのボタンを外し、シャツを捲り上げた。叔母さんが僕の乳首を、垂れ下がる乳房で擦る。
「ほんとなの?ほんとに美智子ちゃんとやらせてくれんの?」僕が念を押す。
「ほんとさ。あたしをイかしてくれたら…だけどね」叔母さんが乳房を僕の口の上に垂らしながら云った。
「ほんとにほんとだね?」僕は美智子ちゃんとおまんこ出来る可能性に、その夜初めて色欲を感じた。
「ほんとにほんと」叔母さんが左右に振る乳首が僕の唇をかすめた。

僕は叔母さんを仰向けにすると、叔母さんの両脚を膝で押し開き、彼女の身体の上に乗っかっった。男には女を支配したいという本能がある。女の身体を組敷き、その自由を奪って性交し、自分の精子を女に植えつけようとする本能である。女の身体に乗っかれば生殖の衝動が湧き起り、ペニスが立つ。僕のペニスもむくむくと起き上がった。僕は叔母さんの乳首に吸い付き、ちゅうちゅう吸った。美智子ちゃんに吸われたせいか、太く逞しい乳首だ。母のおっぱいもこうだったのだろうかと思った。叔母さんの乳房はとろけそうにふにゃふにゃで捉えどころがなかった。これが中年女のおっぱいなのだ。僕は片手で他方のおっぱいの乳首を弄くり廻した。
「あううう!」叔母さんが呻いた。
僕は勃起し始めたペニスで叔母さんの股間を突いたり擦ったりした。
「うむふーん!」叔母さんが感じ始めた。「舐めとくれ!そこを舐めて!」叔母さんが云った。
僕は心の中で(げっ!)と思った。40女のおまんこはアンティークと云うのは酷だとしても、Yahoo!オークションならさしずめ「一部に若干のヤケ、シミ、黒ずみ、弛(たる)み等長年の使用感あるも、中身は状態良好にて動作確認済み。返品不可」てな説明があってしかるべき状態だろう。中古のまんこなんか舐めたくなかった。しかし、美智子ちゃんとやりたい僕に拒むことは出来ない。叔母さんをイかせるにはクンニも必要だろうからだ。

僕は身体をずり下げ、美智子ちゃんをひり出したおまんこと対面した。陰毛の大密林を掻き分けて割れ目を見出す。想像通り、大陰唇は黒ずんでいた。小陰唇も黒ずんでいたが、それだけではなく割れ目の外に飛び出してさえいた。割れ目を開くと、真っ赤なハマグリの身があらわになった。尿道口から膣口まで真っ赤である。欲情に燃え熾(さか)っているみたいなおまんこだ。これならイかせるのは簡単かも知れない。僕は息で陰毛を吹き飛ばしながら叔母さんのクリトリスを舐め出した。
「おおお、あおおお」叔母さんが呻く。
膣に指を入れて濡れているのを確認した僕は、二本の指を叔母さんのおまんこに突っ込んだ。
「あうわーんっ!」叔母さんが叫んだ。
僕は叔母さんのクリトリスをつんつん弾いたり、べろーんと舐めたり、舌でぐいぐい圧したりした。
「おおーんっ!」叔母さんがよがった。見ると、叔母さんは自分で自分のおっぱいを揉みしだいている。
僕は叔母さんの体内に突っ込んだ指を、ぐりぐり蠢かした。
「うぐーっ!」叔母さんが呻く。
僕は指先を恥丘の裏側に向けて膣壁を擦りまくった。
「ぎゃわーんっ!」Gスポットを刺激された叔母さんが、身をのけ反らしてよがった。「やって!おまんこしてっ!」叔母さんが催促した。

僕は叔母さんの股の間に膝を突き、勃起したペニスを叔母さんの膣口に当て、腰を押してずぶずぶぬるぬると突っ込んだ。コンドームはしていない。頼まれなかったからしなかっただけだ。叔母さんが閉経しているのか、安全な時期なのかどうか知らない。叔母さんが妊娠したって知ったこっちゃない。誘惑したのはあっちなんだし…。僕は腰を叔母さんの股に押し付けて右旋左旋させた。叔母さんは目を閉じ、口をぱくぱくさせて性の悦びに浸っている。ふと、不思議な感じがした。風呂場での序幕が上がるまでは、僕らは普通の親戚同士だった。いまや、叔母・甥でおまんこしている。大変な違いである。僕の身にこんなことが降り掛かろうとは思わなかった。次には美智子ちゃんとのいとこ同士のおまんこが控えている。僕は興奮した。おまんこしながら、叔母さんの乳房を揉み、乳首を摘んだり、乳首のてっぺんをちろちろと擦ったりする。
「あうわーんっ!あはーんっ!」叔母さんが泣くような声でよがった。
僕はペニスで叔母さんのおまんこの中を縦横無尽に掻き回し、親指でクリトリスを圧したりぐりぐり刺激したりした。
「あはあはあはあはあははーっ!」叔母さんが顔を右に向けたり左に向けたりして、よがる。
僕は片手で叔母さんの乳房、片手で叔母さんの尻を揉んだ。
「うぐわーんっ!」叔母さんが敷き布団のシーツをぐじゃぐじゃに握り締めてよがった。
僕は叔母さんの尻を抱え上げ、おまんこの位置を高くし、ペニスが最も深く叔母さんの体内に突き刺さるように、激しくおまんこを突ついた。
「ぎゃわーんっ!」子宮をド突かれたポルチオ性感によって、叔母さんは断末魔の声を出して絶命した。
僕は激しく腰を動かし、ぴゅぴゅどぴゅんぴゅーん!と叔母さんの体内で射精した。

僕は待った。十日、二十日。一ヶ月経っても美智子ちゃんは来ない。どさ回りで忙しいのだろうか?

待っている美智子ちゃんは来ないで、待ってない叔母さんがまたやって来た。叔母さんは(ベンツでも買える身分なのに)古いカローラを運転して来て、僕の家の門の中に乗り付けた。僕はお隣りから預かっているジャーマン・シェパードと散歩から帰って来て、庭で餌をやっているところだった。
「あら、あんた犬飼い出したの?」車から降り立った叔母さんが云った。
「いえ。お隣りの奥さんがヨーロッパ旅行に出てるニヶ月間だけ預かってるんです」と僕。「お金も貰えるし、一緒に運動も出来るし」
「ふーん?」お金に敏感な叔母さんは、預かり料が入るということで納得した。
と、ジャーマン・シェパードのタロが餌を食べるのをやめ、叔母さんに飛びかかった。
「きゃああ!」叔母さんが悲鳴を挙げて逃げようとする。
「タロ!やめろ!タロ!」僕がタロの首輪に繋いである引き紐を引っ張った。
タロは叔母さんの尻の臭いを嗅いだり、叔母さんの腰にぴょんぴょん飛びついたりしてじゃれる。
「やめてっ!」叔母さんはパニックに陥った。
タロは攻撃しているわけではないのだが、ジャーマン・シェパードは大型犬だし、黒と茶色の顔つきが獰猛そうに見えるので、叔母さんは恐怖感を抱いたようだ。タロはしきりに叔母さんのお尻の臭いを嗅ぐ。
「何よ!嫌らしい犬だね!」引き紐の半径外に出た叔母さんが、ほっとしつつ嫌みを云った。

「叔母さん?美智子ちゃん、いつ来るの?」叔母さんが室内に落ち着くと、真っ先に僕が聞いた。
「さあね」と叔母さん。
「さあねって!叔母さん、約束したじゃないのっ!」僕は顔を真っ赤にして怒鳴った。「僕は叔母さんをちゃんとイかしたんだから、今度は叔母さんが約束守る番じゃないか!」
「そう怒鳴りなさんな」叔母さんが辟易したような顔で云った。「まだ耳は達者なんだから…」
「だって…」僕が抗議の言葉を続けようとする
「分かったわよ。美智子に云っとくわ」
「云うだけじゃ駄目。ここに来させてくんなきゃ」僕が断固として云う。
「はいはい」

しかし、美智子ちゃんは来なかった。叔母さんだけがまた商用で泊まりに来て、僕が買っといたビールをがぶがぶ呑んだ。
「叔母さんっ!約束守ってよ。美智子ちゃんとやらせてよ!」僕はきつい口調で云った。
「またその話?諦めが悪いわね…」叔母さんはそっぽを向いてビールを呑んだ。
「?」僕はぽかんとしてしまった。(何を云ってるんだ。「諦めが悪い」だと?)「どういうこと?」僕が聞いた。
「身の程を知りなさいよ。美智子は一座の花形女優なんだ。あんたとは釣り合わない」と叔母さん。
「な、な、何を云うんだ、今頃になって。ちゃんと約束した癖に!」僕は憤った。
「約束したのはおまんこする前よ。やった後、気が変わったのよ」
「なにーっ?なんで?」僕は呆れた。約束を平気で反古にしようというのか!
「あんたは粗珍だし、下手くそだし、早漏だしね。美智子が可哀想だわよ」叔母さんが云い放った。
「早漏?!ちゃんとイかせたじゃないの!10数分もてば早漏じゃないよ!」僕は怒りにぶるぶる震えながら云った。
「ちゃんとした男は、20分も30分もおまんこして、二回も三回もイかしてくれるものよ。10分なんてちゃんちゃらおかしくて…」叔母さんが吐き捨てるように云った。
「…」侮辱された僕は憤然と席を立って、自室に篭った。

腹が立った。僕が頼んでおまんこしたわけではない。向こうがやってくれと頼んで来たんじゃないか。無礼千万である。いくら叔母でも許せないと思った。その夜から、僕は叔母を無視し、口をきくのをやめた。「もう来るな!」と心で思った。

しかし、翌週も叔母はやって来た。(無神経なババアだ!)僕はむっとした。叔母は勝手に僕のビールを呑み、近所のそば屋から丼ものを取り寄せて食った。その後、叔母は勝手に風呂に湯を張って入った。

僕は待った。10分。20分。叔母は出て来ない。僕は忍び足で浴室に近づいた。身体を洗う物音も聞こえないし、鼻歌も聞こえない。そっとサッシ戸を滑らせて中を覗く。叔母は湯船の中で寝込んでいた。顎まで湯に浸かっていたから、もう少ししたら溺死するところだった。溺死されたら変死扱いで、検屍だの鑑識の捜査だので、僕がビール瓶の王冠に10円玉を乗せて栓抜きで開け、母が遺した睡眠薬を混ぜてから、また王冠をかぶせておいたことがバレてしまう。くそババアなんかのために刑務所に行くのはごめんだった。

僕はぐっすり寝込んでいる叔母を引っ張り上げ、裸の身体をバスタオルでくるみ、かついで応接間に運んだ。部屋の中央にある背の低いコーヒー・テーブルにバスタオルを敷き、叔母の身体をうつ伏せに寝せた。叔母の身体を調節して、叔母に膝を突かせて尻が突き出るようにし、両手・両太腿にタオルを巻き、その上からロープでコーヒー・テーブルの四つの脚に縛った。家の中の温度を上げてあるから、叔母が風邪を引く心配はない。

僕はコーヒー・テーブルの周りの長椅子や肘掛け椅子を壁際に寄せた。コーヒー・テーブルに裸で乗せられた叔母は、解剖を待つ死体のように見える。部屋の温度で汗をかいた僕は、Tシャツとショート・パンツだけになって、台所からビールを数本持って来て椅子の傍に置いた。大丈夫、このビールには睡眠薬は入っていない。そして、今夜の主人公を連れて来た。隣家のジャーマン・シェパードのタロである。二ヶ月近く一緒にジョギングし、僕から餌を貰っているタロは僕によくなついていた。僕はタロの四つの足に分厚い靴下を履かせ、ガムテープで止めた。タロに叔母の脇腹を引っ掻かせないためだ。タロを自由にし、僕は叔母の尻の横にある肘掛け椅子に掛けてビールを呑み出した。

タロは足に履かされた靴下が気に入らない様子で、何度か部屋の中をぐるぐる歩き回った。そして、ふと、裸で尻を突き出している叔母に気づいた。タロはくんくん匂いを嗅ぎながら叔母の周りをとことこと歩いた。そして、叔母の尻の匂いを嗅いだ。僕はビール瓶を持ったまま身体を凍り付かせ、タロの表情を窺った。その気になるだろうか?眠っている女のおまんこじゃやる気にならないだろうか?僕は祈るような気持ちで待った。タロは舌を突き出してハアハア云い出し、早足で叔母の周囲を駆け巡った。(発情したのか?)僕は固唾を飲んでタロの次の行動を待った。タロはまた叔母の尻の匂いを嗅ぎ、叔母のおまんこをぺろぺろ舐め出した。(やった!)タロはその気になったのだ!嬉しくなった僕は肘掛け椅子にゆったりと寄りかかり、手に持ったビールをごくごく呑んだ。

タロはコーヒー・テーブルの脇に前足を置き、叔母の身体に乗っかると尻をへこへこし出した。見ると、赤く充血したタロのペニスが、叔母の膣口を探し求めて激しく突き出されている。叔母のおまんこが濡れていないせいか、ペニスは上に滑ったり横に逸れたりして中々入らない。僕はタロを助けてペニスを突っ込ませてやりたいぐらい苛々した。しかし、ついにペニスが膣口を発見し、タロはぐいぐいとペニスを突っ込み、舌を出して激しく「ハアハア!」云いながら、ピストン運動を始めた。僕が生まれて初めて見る獣姦!凄い!きっとタロの飼い主である奥さん(未亡人)は、タロと獣姦を楽しんでいるに違いない。それなら、先日タロが叔母の身体に擦り寄った行動も理解出来る。

タロは一旦結合を解き、ペニスを抜いた。タロの精液がビシャーっと床に垂れた。前もって、花見の時に使ったビニールシートを敷いてあったから、カーペットを汚す心配はない。僕は犬の獣姦について過不足なく調べていたので、万事抜かりはなかった。タロは「ワンワンっ!」と吠えながら叔母の周囲を早足で駆け巡った。そして、また叔母の尻に股がって叔母とおまんこした。ジャーマン・シェパードのペニスは18〜21センチあるそうだ。日本人男性の平均より4〜7センチも長いのだから、云ってみれば巨根である。叔母も子宮を突つかれてさぞ満足であろう。
「ん、むむーっ!」叔母が唸った。覚醒したのだ。叔母は手足をぴくつかせた。自由が利かない。叔母はぱっちりと目を開けた。力を篭めて手と足を動かそうとしている。手脚をコーヒー・テーブルの足に縛りつけられていることに気づいた叔母がパニックに陥った。次いで、自分が何者かに犯されていることに気づいた。叔母の顔が恐怖と怒りで引き攣った。「なに、これーっ!馬鹿ーっ!やめろーっ、このーっ!」
叔母は僕に犯されていると思い込んでいるのだ。僕は(してやったり!)と思いながらビールを呑んだ。
「警察に訴えてやる!刑務所にぶちこんでやる!」タロに犯されながら叔母が叫んだ。「ぐ、むぐぐ!あぐーっ!」巨根を突っ込まれて犯されている叔母がよがった。
「誰を訴えるの?」僕はビール片手に立ち上がって、叔母の正面に歩を進めた。
「え?あんたっ!姦(や)ってんのはあんたじゃないの?じゃ、誰よ、一体っ?」叔母が振り向こうとするが、うつ伏せに縛られているので背後は見えない。「あああーっ!おむぐぐ!」叔母がよがる。
調べたところでは、犬の体温は人間より2〜3度高いのだそうで(だから、しょっちゅう舌を出してハアハアするのだ)、ゆえに犬の精液は人間の女にとって熱いように感じられるらしい。犬は人間とは違って性交しながらじゃんじゃん精液を製造し、一回の性交で人間とは比べ物にならない量の精液を雌の膣内に噴射する。熱い精液を絶え間なく注ぎ込まれたら、そりゃ興奮するに違いない。

と、タロがまたペニスを引き抜き、ハアハア云いながら叔母の顔の前に立っている僕の横にやって来た。僕はタロの頭を撫でた。
「えーっ?犬ーっ?」叔母が叫んだ。叔母の目は、タロの勃起した真っ赤なペニスに釘付けになった。叔母は気づいた。自分は犬に強姦されているのだ。「いやーっ!やーだーっ!やめて!ほどいて!犬になんか姦(や)られたくないっ!」叔母が死にものぐるいで手足を引っぱったり、蹴ったりする。僕が叔母の手脚にタオルを巻いてから縛ったのは、そういう動きを予期してのことだった。素肌を縛っていたら、痣が出来てしまうところだ。僕は叔母に目立つような外傷は与えたくなかった。

タロはまた叔母の身体に乗っかり、腰をぐいぐい押しておまんこを再開した。
「やだーっ!やめさせて!お願いっ!」叔母が懇願した。
当然、僕は無視。
タロはペニスを叔母のおまんこに突っ込んだまま、叔母の身体の上で身を反転し、叔母と互いに尻を向け合う体勢になった。われわれが道路上でよく見掛ける、犬に特有の性交体位である。犬のペニスの根元には亀頭球と呼ばれる瘤(こぶ)がある。ジャーマン・シェパードの亀頭球は8センチに膨れる。あの瘤は睾丸ではなく、ペニスを雌のおまんこに突っ込んで抜けなくする役目なのだそうだ。いったん、瘤が雌のおまんこの中で膨れたら、一時間近く抜けない。犬の精巣はその間絶え間なく精液を作り続け、熱い液体を雌の膣内に注ぎ続ける。
「どう?タロのは粗珍じゃないし、早漏でもない。満足だろ?」僕は叔母に云った。
「く、くそ!」叔母は呻いた。しかし、タロの絶え間ない熱い精液の噴射によって、叔母の性感は否応なく高まっているようだ。「おおお、あむーんっ!」叔母がよがった。犬に犯されてよがっている女の姿に、僕も興奮した。僕は肘掛け椅子に戻り、ショートパンツとブリーフを脱いでペニスを引っ張り出し、オナニーを始めた。叔母とタロの獣姦を見物しながら、オナニーしつつビールを呑む。

タロが舌を突き出し、「ハアハア!」喘ぎながら射精を続けている。叔母は長時間の獣姦への嫌悪感、にもかかわらず感じてしまう快感、それを僕に見られている羞恥心と怒り…などを綯い交ぜにして狂ったように身悶えしている。叔母が本当に警察に訴え出るかどうか、そんなことは僕にはどうでもよかった。僕には親も妻も子もいないから、裁判沙汰になって傷つく家族というものがない。叔母が弁護士に相談すれば、裁判では獣姦の一部始終を詳細に説明しなくてはならないと説明される筈だ。叔母が感じている性感(興奮と満足感)さえも語らなくてはならない。古い世代の叔母にそれが我慢出来るとは思えなかった。また、スキャンダルが美智子ちゃんの劇団のイメージ・ダウンに繋がることも弁護士は指摘するに違いない。僕は楽観していた。

僕は立ち上がって、剥き出しの怒張したペニスをぶらぶらさせながら叔母の前に行った。僕は膝を突いて、ペニスを叔母の顔の前に突き出した。叔母は食人鬼ハンニバル・レクターのように首を伸ばし、歯を剥き出して僕のペニスを食い千切ろうとした。よほど頭に来ているのだ。ざまあみろ!僕は叔母の口から数センチ離れた安全な距離にペニスを位置させ、叔母の現在の姿を嘲笑うようにペニスを擦った。
ぴゅーん!僕の精液の第一弾が叔母の顔面を直撃した。
「ひえーっ!」叔母は本能的に瞼を閉じて、精液から目を守った。
ぴゅぴゅーんぴゅーん!残りの精液が叔母の鼻や口にかけて飛んでへばりついた。
「ぺっぺっ!」叔母が唇についた精液を息で飛ばそうとする。
僕はペニスを握った手で尿管中の精液を搾り出すと、目をつぶったままの叔母の頬っぺたになすりつけた。僕に可能な最高の仕返しが完了した。
叔母は顔中にへばりついて垂れ下がる精液に不快感で一杯のようだが、手が縛られているため顔に手が伸ばせない。気違いのように眉や口をぴくぴく動かして、むず痒さに耐えている。僕はショート・パンツとブリーフを手にキッチンに戻り、三本目のビールを開けた。射精してしまった今、もう叔母の獣姦に興味はなかった。僕は茶の間に行きTVを点けた。

しばらくすると、叔母とのセックスを終えたタロがやって来て、僕の足元に蹲った。僕はタロの頭や首を撫でて、僕の復讐の片棒をかついでくれた労をねぎらった。応接間に様子を見に行くと、叔母は犬に犯されたショックと長時間の快感でぐったりしている。僕は叔母の手足のロープを外したが、助け起こす気にはならなかった。人を馬鹿にした女を助けるほどお人好しではない。僕は茶の間に戻って、TVの続きを見た。

叔母がシャワーを浴びている物音がし、どたどたという足音が玄関で聞こえ、叔母は車で去って行った。その後、叔母はやって来なくなった。裁判所からの召喚状も来なかった。美智子ちゃんとも音信不通なので、叔母が雄犬を購入したかどうかは定かでない。




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